Céléjour
セルフケア2

夏の気だるさを感じる日に、柚子の香りを取り入れるという工夫

汗ばむ季節に募る、はっきりとした理由のない気だるさ。日本の柚子を使った研究では、香りを嗅ぐことで緊張感や疲労感がやわらいだと報告されています。今夜からできる小さな工夫のご提案です。

汗ばむ日が続くこの時期、朝から身体の奥に重たいものが残っているような、原因のはっきりしない夏の気だるさを感じることはないでしょうか。がんばりが足りないわけではなく、暑さと湿度、そして頭の中で鳴り続ける予定の音が、少しずつ心の水位を下げているだけなのかもしれません。

柚子の香りが、緊張とだるさをほどく

日本の柑橘・柚子の香りについては、興味深い研究報告があります。松本氏らの研究チームは、柚子精油の香りを嗅いだあと、気分の乱れの総量が下がり、なかでも緊張感と疲労感にあたる項目が低下したと報告しています。その気分の変化はしばらく続き、自律神経のはたらきとの関わりもあわせて調べられました。

夜、3分だけの手当て

取り入れかたに、難しい手順は要りません。いちばん手軽なのは、アロマストーンに1滴落として、デスクや枕元に置くこと。湯船で楽しみたい場合は、精油は水に溶けない性質があるため、そのまま垂らすことはしません。5mlほどの無水エタノールに精油を混ぜてから湯に入れ、よくかき混ぜてから浸かります。精油の量は、全身浴で1〜5滴が目安とされています。肌に刺激を感じたときは、直ちに流してください。香りが鼻に届いたら、目を閉じて三度、ゆっくり息を吸って吐く。それだけで、今日という日にひと区切りをつける時間になります。

柚子をはじめとする柑橘の精油には、リモネンという成分が多く含まれ、原液のまま肌に触れると刺激を感じることがあります。肌が敏感な方は低めの濃度から試して、刺激を感じたときはすぐに洗い流すことをおすすめします。また妊娠中の方は、体調に配慮して、香りを漂わせる芳香浴以外の方法をお使いになる場合は十分にご注意ください。持病をお持ちの方は、かかりつけの医師にひとことご相談いただくと安心です。

私自身、工房で一年のうちいちばん忙しくなるこの季節は、気づけば夕方まで水分も休憩も後回しにしていることがあります。それでも、柚子を象った小さな香りの器を手元に置くようになってから、ふと肩の力が抜ける瞬間が増えたように感じています。

香りは、がんばりを増やすためのものではなく、がんばった一日にそっと区切りを差し出すためにあるのだと、私たちは考えています。今夜のあなたの気だるさが、柚子の香りとともに少しだけほどけていきますように。

安全にお楽しみいただくために

  • 柚子の精油は原液のまま肌に触れると刺激を感じることがあります。肌にお使いになる場合は必ず希釈し、低めの濃度から試して、肌に刺激を感じたときはすぐに洗い流してください。
  • 妊娠中の方は体調に配慮し、香りを漂わせる芳香浴以外の方法をお使いになる場合は十分にご注意ください。
  • 持病をお持ちの方や服薬中の方は、かかりつけの医師にご相談いただくと安心です。
  • 本記事は一般的な情報のご紹介であり、医療行為・診断・治療に代わるものではありません。
  • ご使用中に肌や体調の異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、医師にご相談ください。

Author

Tomoyo Michishita

Maison Élanique Inc. 代表。愛に美しいかたちを与えるメゾンとして、 花と香りの傍らで綴っています。