Céléjour
セルフケア1

夜の3分、灯りを落として香りをきく

「聞香」という言葉があるように、香りは嗅ぐものではなく、きくもの。眠りの前のいちばん小さな習慣について。

香道の世界では、香りを「嗅ぐ」とは言わず「聞く」と言います。聞香──耳を澄ますように、鼻ではなく心で香りに向き合う、という意味が込められた美しい言葉です。

おすすめしたいのは、眠る前の3分だけ、この「聞く」を暮らしに借りてくること。部屋の灯りをひとつ消して、アロマストーンに精油を1滴。スマートフォンは伏せて、ただ香りのゆくえを追いかけます。

最初の1分は、まだ頭の中で今日の続きが鳴っています。2分目、香りの輪郭が見えてきます。ラベンダーなら、まるい草の甘さの奥に、少しだけ涼しい風。3分目には、呼吸が自然と深くなっていることに気づくはずです。

ひとつだけ添えるなら、精油は小さな一滴にも確かな力を持つものです。種類によって、妊娠中(とくに初期)は控えたいもの、てんかんや高血圧などの持病がある方には向かないものがあります。妊娠中の方や持病をお持ちの方は、お手元の精油が今のご自身に合うかどうか、かかりつけの医師や専門家に一度確かめてからお使いください。

たった3分と思うかもしれません。でも、一日の終わりに「なにもしない時間」を意識的に置けたという事実そのものが、心の余白になります。香りはそのための、いちばん優しい口実です。

安全にお楽しみいただくために

  • 精油には妊娠中(とくに初期)は控えたいものや、てんかん・高血圧などの持病がある方には向かないものがあります。お手元の精油がご自身に合うか、かかりつけの医師や専門家にご確認ください。
  • 本記事は一般的な情報のご紹介であり、医療行為・診断・治療に代わるものではありません。
  • ご使用中に肌や体調の異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、医師にご相談ください。

Author

Tomoyo Michishita

Maison Élanique Inc. 代表。愛に美しいかたちを与えるメゾンとして、 花と香りの傍らで綴っています。