Céléjour
セルフケア3

連休明けの気だるさを、グレープフルーツの香りで切り替える

気だるさの正体は自然な体の反応で、グレープフルーツの香りは交感神経の働きに関わると報告されています。三連休明けの朝に取り入れたい、香りで気持ちを切り替える工夫をご紹介します。

海の日を含む三連休が明けた今日、体の奥に鉛のような重さを感じながら一日を始めた方もいらっしゃるかもしれません。連休明けのこの気だるさは、意志の弱さではなく、休みのあいだにゆるんだ生活のリズムが平日へと引き戻される、ごく自然な体の反応です。そんな朝、私たちが手を伸ばしたくなるのは、グレープフルーツの香りです。

グレープフルーツの香りと、交感神経のはたらき

香りが自律神経に働きかける仕組みを調べたある研究では、グレープフルーツをはじめとする柑橘系の精油を吸入すると、心身を活動的にする交感神経の働きが平常時の1.5倍から2.5倍ほど高まったと報告されています。ラベンダーのように鎮める香りだけでなく、グレープフルーツのように背中をそっと押してくれる香りもある——気持ちを静かな朝から動きだす一日へと切り替えたいときには、理にかなった選び方といえるでしょう。

やり方はいたって素朴です。出勤前のわずかな時間、コットンやディフューザーにグレープフルーツの精油を一滴。深呼吸を三回ほど繰り返しながら、瑞々しく弾けるような香りを鼻から胸へと通していく。それだけで、重たかった一日の始まりに、小さな弾みがつくのを感じていただけると思います。

力のある香りだからこそ、心得ておきたいことがあります。グレープフルーツをはじめとする柑橘系の精油には、「光毒性」と呼ばれる性質があります。含まれるフロクマリン類という成分が肌についたまま強い紫外線を浴びると、炎症や色素沈着を起こすおそれがあるためです。とりわけコールドプレス(圧搾)製法のものはこの成分を多く含む傾向があります。もし肌に触れる使い方をなさりたい場合は、この成分をあらかじめ取り除いた「FCF(フロクマリンフリー)」と表記された精油を選ぶと、より安心してお使いいただけます。いずれの場合も、原液を直接肌にのせず必ずキャリアオイルで薄く希釈し、目や粘膜への接触は避けてください。敏感肌の方は事前に二の腕の内側などでパッチテストを、妊娠中・授乳中の方や持病をお持ちの方は、お使いになる前にかかりつけの医師にご相談いただくと安心です。今朝のように、香りをただ吸入して楽しむだけであれば、光毒性を気にする必要はありません。

三連休の余韻を惜しみながらも、日常はまた静かに動き出します。無理に気持ちを奮い立たせるのではなく、一滴の香りに手を伸ばして、そっと背中を押してもらう——それもまた、自分をいたわるリチュアルのひとつだと私たちは思っています。今日のどこかに、軽やかな一日の始まりが訪れますように。

安全にお楽しみいただくために

  • グレープフルーツなど柑橘系の精油には光毒性があり、肌についたまま強い紫外線を浴びると炎症や色素沈着のおそれがあります。肌にお使いになる場合は、光毒性の原因となるフロクマリン類を除いた「FCF(フロクマリンフリー)」表記の精油を選ぶとより安心です。
  • 原液を直接肌にのせず、必ずキャリアオイルで希釈してからお使いください。日中の強い紫外線を避けてお使いください。
  • 目や粘膜への使用は避け、敏感肌の方は事前に二の腕の内側などでパッチテストを。
  • 妊娠中・授乳中の方、持病をお持ちの方や服薬中の方は、お使いになる前にかかりつけの医師や専門家にご相談ください。
  • 本記事は一般的な情報のご紹介であり、医療行為・診断・治療に代わるものではありません。
  • ご使用中に肌や体調の異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、医師にご相談ください。

References

参考文献・出典

  1. Effects of fragrance inhalation on sympathetic activity in normal adults(Haze S, Sakai K, Gozu Y)(Japanese Journal of Pharmacology 90(3)、2002

Author

Tomoyo Michishita

Maison Élanique Inc. 代表。愛に美しいかたちを与えるメゾンとして、 花と香りの傍らで綴っています。